こんにちは、しおはるです。
今回のテーマは「つみたて投資での失敗と回避術」です。
少額から投資できて、利益を非課税で受け取ることができる。そんなお得な税制優遇制度「NISA」が開始されてから、投資を始める方が年々増えています。
私もその中の一人で、将来のお金の不安を感じ、2021年9月からNISA口座でつみたて投資を行なっています。
現在は投資3年目。2024年1月時点でこれまで約113万円つみたて投資し、運用益はプラス約28万円と約20%増えています。
今は着実にお金が増えていますが、これまで失敗も経験してきました。
今回は「時間の無駄だった!」と感じたつみたて投資の失敗とその回避術について解説します。
・新NISAでつみたて投資をやってみたい人
・新NISAでつみたて投資を始めたばかりの人
・新NISAでつみたて投資を失敗したくない人
NISAは2024年1月から大幅に改正されよりお得な制度になりました。
詳細はこちらの記事で紹介しています。
つみたて投資で失敗したこと3選
私が「失敗した!」と思ったことは次の通りです。
- 口座開設だけしてしばらく放置
- 値動きを毎日確認する
- 他人の運用実績と比べる
ひとつずつ解説していきます。
①口座開設だけしてしばらく放置
投資は、口座を開設して銘柄(金融商品)を選び入金すると運用が開始されます。
口座はインターネット上で必要書類を提出するだけで簡単に開設することができます。
私はNISA口座を開設したことに満足し、「後でやればいっか」としばらく放置。
投資の勉強を始めてから、つみたて投資は長ければ長いほど良いと知り、とてももったいない時間だったと感じています。
今のNISAは非課税期間が無期限なのでいつ始めても良いですが、資金ができ次第すぐ始めることをおすすめします!
②値動きを毎日確認する
私はつみたてNISAが投資デビューでした。
NISAを始めるまで、私の投資イメージは「毎日株価をチェックして利益を上げる」というものでした。
つみたて投資は長い時間をかけてお金を作る投資手法。短期的な値動きで売買せず、長期で判断することが大切です。
そのため「ほったらかし運用」が基本なのですが、「大損していたらどうしよう」という不安から毎日値動きをチェックしていました。
減ったり増えたりを繰り返す自分のお金に一喜一憂する日々。株価の値下がりが続いたときは売却も検討したほどです。
毎日値動きが気になって、心理的ストレスを抱えてしまっていました。
③他人の運用実績と比べる
SNSで「投資で資産2000万円達成!」のような他人の運用実績を目にすることはありませんか?
私はそのような投稿に敏感になっていました。「自分も早く利益を上げたい!」と焦ったり、損しているときは「私は失敗したのかな」と不安になっていました。
毎日値動きを確認していたこともあり、投資の不安が常に頭の片隅にありました。
投資に対するモヤモヤが蓄積し、精神的に窮屈で疲れを感じていました。
つみたて投資で失敗しないコツ3選
前章では、私が実際に経験した失敗談について解説しました。
「お金に振り回されずに過ごしたい」と投資を始めたのに、むしろお金に対してストレスを感じていました。
しかし、今は投資について日常的に考えることはなくなり、心理的ストレスもありません。
投資に振り回されていた私が3年つみたて投資を続けられているのは、次の3つを行なったことだと考えています。
- つみたて投資の特徴、メリットを理解する
- 資産計画は長期で立て可視化する
- 自分のリスク許容度に見合う商品を選ぶ
ひとつずつ解説していきます。
①つみたて投資の特徴、メリットを理解する
つみたて投資は長期的に投資商品を保有することで損失の振れ幅を少なくし安定した収益を得る投資手法です。
長期保有が利益を生む仕組みは2つあります。
ひとつ目は、「複利の効果」による資産の増加です。
複利の効果とは、運用で出た利益を再投資することで生じる効果のことです。
元本にプラスして再投資すれば利益が利益を生む「雪だるま式」でお金が増えていきます。
つみたてNISAで選べる投資商品は利益再投資の銘柄が多いため、この効果を享受することができます。
利益がマイナスの状態が続くと損失も出るリスクは覚えておきましょう。
ふたつ目は、投資タイミングの分散による平均購入額の抑制です。
定期的に決まった額を投資することで、株価が安いときは多く、株価が高いときは少ない株数を購入することができます。
結果として1株当たりの購入価格は平均化されます。
これは「ドル・コスト平均法」と言います。
株価の安いタイミングで多く購入すると、全体の購入価格のラインがだんだん下がってきます。
投資初心者は値動きを分析して、安いタイミングで購入することはかなり難しいでしょう。
つみたて投資はこのドル・コスト平均法に基づいているため、こまめに値動きを確認する必要はありません。
私たちは、毎月コツコツ積み上げていくだけで良いことが分かります。
複利効果と定期定額の投資は短期では利益が出にくいので、始めて間もないときは利益が安定しないのは納得ですね!
②資産計画は長期で立て可視化する
つみたて投資の目的とゴールを明確にすると、焦らず自分のペースで投資生活を送ることができます。
先ほど説明した通り、つみたて投資は10年20年とコツコツ投資していくことで利益を生む投資手法です。
「今すぐお金がほしい!」という方には、つみたて投資は向いていません。
トレーダーのように毎日株と向き合って短期売買を繰り返すか、転職や副業、節約といった別の方法でお金を作っていくやり方を選ぶと良いでしょう。
また、目標額や投資に回せる金額が決まったら、金融庁の資産運用シミュレーションを使ってみてください。
何年後にいくらになるのか、シミュレーションすることができます。
自分のゴールを可視化して、自分の実績と向き合う。
そうすることで他人の運用実績に振り回されずに自分のペースで投資できるようになります。
③自分のリスク許容度に見合う商品を選ぶ
投資には「リスク」と「リターン」があります。
ここでいうリスクは値動きの大きさやブレ幅、リターンは得られる利益のことを指します。
リスクとリターンは表裏一体です。大きな収益を得たい場合は、それだけ大きなリスクを取ることになります。
SNSで見るような大きな利益は、よく調べると裏には大きなリスクを伴っているかもしれません。
どのくらいリスクを取れるかは、資産額や年齢、家族構成などによって変わってきます。
そのため自分の資産がどのくらい減っても精神面・生活面ともに耐えることができるかをまずは明確にしましょう。
自分が損しても耐えられる範囲(リスク許容度)に見合う投資先を選ぶようにすると、魅力的な銘柄に出会ってもすぐ飛びつくことなく、一旦冷静になることができます。
私は自分のリスク許容度に見合っているかどうかを判断する基準は、過去の値動きを参考にしています。
過去実績で最も大きい値下がり幅分、自分の元本が減ってしまった場合に耐えられるかどうか考えて判断します。
また、まだ出てきたばかりの銘柄は過去実績がないので実績が出るまで買わないと決めています。
投資の目的や価値観は人ぞれぞれなので、他人の運用手法が自分に合っているとは限りません。自分のペースで行いましょう。
ただ過去と同じように未来も推移するとは限りません。なので投資は生活に支障のない「余裕資金」で行うことが大前提です!
まとめ
以上、つみたてNISA歴3年目で気づいた「失敗」とその回避術について解説しました。
- 口座開設だけしてしばらく放置
- 値動きを毎日確認する
- 他人の運用実績と比べる
- つみたて投資の特徴、メリットを理解する
- 資産計画は長期で立て可視化する
- 自分のリスク許容度に見合う商品を選ぶ
これから投資を始めたい、始めたばかりの方にとっては「やっぱり投資はしない方がいいのでは?」と不安になったかもしれません。
確かに投資は貯金と違い元本割れのリスクは伴いますが、勝率の高い投資を行うことで着実に将来のためのお金は作れると考えています。
私がいままで投資してきた資金113万円を大手銀行に貯金していた場合、3年間で増えるお金はたったの34円です。
たった3年でかなりの差があります。10年、20年先を想像してみてください。
私は失敗も含めて、投資を始めてよかったなと思っています。
投資を始めたことによって将来のお金のゴールが明確になり不安が軽減されました。
また、なんとなく使っていたお金や自分の生活を見直すことができ、不要な出費を抑える意識も芽生えました。
投資初心者の方や投資に興味のある方はぜひ私の失敗と回避方法を参考に、自分のペースで投資してみてください。